今号の 「プッシュ!」 第14弾は、第一回コミックゼノン漫画賞で佳作を受賞した月守春仁先生が新作を引っさげて本誌初登場!! 今の教育現場の問題をコミカルに描く本作品は関係者じゃなくても共感できるはず。「はぁ〜、人生に疲れた」 と一度でも思ったら是非この作品を読んでみてください☆

—デビューまでの流れと主な作品歴を教えてください。

月守:今作がデビュー作になります。大学卒業後ふらふらと人生に迷い初めて漫画を描きあげたのは31の時でした。前作で第1回コミックゼノン漫画大賞にて賞を頂き、この作品が5作目になります。

—漫画家になろうと思ったきっかけは?

月守:漫画の持つ力には昔から憧れていて、大学の時にはすでに職業として意識していました。ですがやろうやろうでやらずじまい。30を越えたあたりで『漫画家は面白ければ年齢は関係ないはず!!』という勝手な思い込みから取りかかりました。今ではもっと早く始めるべきだったと後悔しきりの毎日です (笑)

—どんな漫画が好きですか?

月守:たくさんありますが、しいて挙げるとすれば一色まこと先生『花田少年史』、佐藤秀峰先生『ブラックジャックによろしく』、原哲夫先生『北斗の拳』『影武者徳川家康』、井上雄彦先生『バガボンド』『リアル』です。

—本作を描こうと思ったきっかけは?

月守:大好きだった恩師が定年前に退職されていたことを知り、会いに行ってお話させて頂いたことがきっかけです。教育にまっすぐだった恩師の生き様に心が動きました。そんな時担当さんとも教育モノの話が出てタイミング的にも今描かねばという思いで取りかかりました。

—ゼノンで好きな漫画を教えて下さい

月守:『ANGEL HEART』で作画の勉強をし、『パパは鈍感さま』で癒されています (笑)

—今後どんな漫画を描きたいですか?

月守:世に広く愛されるようなキャラクターが元気に動き回る漫画が描きたいです。その上で読者の皆様に、読んでいる最中一瞬でも日常を忘れて頂けたり、読み終わった後わずか1%でも目線が上向いて頂けるようなものが描けたら最高です。

—この作品の見所や、注目してほしい点はどこですか?

月守:作品の出発点は『昔の自分に胸をはれる大人に、今自分はなれているのか』です。僕自身はまったくもってなれていませんが、それでも自分にくらい胸をはりたいという気持ちは常にある。教育の理想と現実というモチーフに、大人になることへの理想と現実を重ねられるよう努力したのでそのあたりを見て頂けると嬉しいです。

—最後に一言お願いします。

月守:ずいぶん遠回りをしてここに至りました。でもその遠回り分を自分の武器にして勝負したいと思っています。読んで下さる読者の皆さん、チャンスを頂いた編集部の皆さん、いつも親身になって力をかして下さる担当さん、わがままを待ってくれた両親、そして漫画家になることをずっとずっと応援し続けてくれた一番の戦友の妹に心から感謝いたします。


今回の話を作る時、何度も何度もネームを直して、原稿も本人が気に入るまで描き直している姿勢を見て、面白くするために努力を惜しまない作家さんだなと感じました。当たり前のことですが、漫画家になる大きな要素に「情熱」は不可欠です。作品の中でもがき苦しむ主人公は作者本人であり、僕であり、ほとんどの読者なのではないかと思います。自信をもってプッシュする作品ですので、是非読んで頂ければ幸いです☆

イシカワ