プッシュ第5弾は佐藤孝太先生の新作読切「神様と僕と縁の糸」。
若干23歳の時に週刊コミックバンチで鮮烈なデビューを果たして以来、高い画力とどこか冷めた視点で<現代>を切り取り続ける俊英の新作は、編集者としてぜひ「プッシュ!」したい一作だと思いました。まずはインタビューをご覧下さい!

—簡単に自己紹介をお願いします。

佐藤:読者の皆様初めまして。佐藤孝太と申します。東京都出身の26歳です。最近、網戸の張り替えにハマってます。

—今回、「児童虐待」という重い題材を取り上げていますがこの作品を描いたきっかけは何だったのですか?

佐藤:国道沿いの鉄柵もない歩道の橋に子供を乳母車ごと放置して立ち話をしている母親たちを見て言いがたい憤りを感じたのがきっかけです。でも僕自身は虐待というテーマで今回の作品を描いたつもりは余りなく、作品にする上で相似的に少し極端な例を選びましたがもっと日常的な親と子の関係性について描いたつもりです…。

—デビュー当時から圧倒的画力の高さに注目されていましたが今回、絵柄で気に掛けた点はありますか?

佐藤:またまた…(笑)。でもいつも原稿用紙に「これでもくらえッ…!!」という気持ちで描いています。

—ゼノン初登場ですが何か意識したことはありますか?

佐藤:特にはありませんが編集部の皆様、月刊になってもどうか僕を見捨てないで下さいという思いで描きました。

—見どころや注目して欲しい点はどこですか?

佐藤:母親が押し入れのからかみに頭をボスボスやっている場面は個人的に一番のお気に入りです。

—最後に一言お願いします。

佐藤:読者の皆様、線一本一本、一生懸命描きました。どうか温かい気持ちで応援宜しくお願いします。


「誰もが何かを背負っていて、一生懸命生きている。」佐藤先生の原稿から、いつも僕はそんな印象を受けて切なくなります。「あー面白かった」と単純には思えない読切かもしれませんが、きっとこの話は、読者の心のどこかに引っかかり続けると思います。真面目で、ひたむきで、必死な想いが伝わってくるからです。なんだかテレビのバラエティのようにわかりやすいものばかりの今。そんな物語があっても、僕はいいと思ったりしています。

アキヤマ